スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

落語っちゃあ、楽語

図書館でふと見かけた一冊。

古典楽語100席
選・監修 立川志の輔   編集 PHP研究所

最近、爆笑問題の本を読んだものだから、興味本位で借りてみた。
落語には昔から興味はあったのだが、聴いたことも読んだこともない。タイトルくらいは聞いた事のある噺がチラホラあるが、実のところその内容までは知らないものが多い。

本書もまぁ触りだけと言うか、短く要点に区切ってあるのだが、それでも話の筋が分かるし、あまり長い文を読むと疲れる俺にとっても優しい本だ。

有名な噺では、「饅頭怖い」「明け烏」「木乃伊取り」「品川心中」「御慶」「二番煎じ」。
あとドラマのタイガー&ドラゴンでも使われた「三枚起請」等など。

なかでも俺が気に入ったのは「お化け長屋」の噺。

まぁ実際聴いてみないと話の良さは分からないのだろうが、この本を読んで感じたのは落ちが弱いというか軽いところ。しかし、何と言うか独特の軽妙さが感じられる。これを演技するとこを観れたらさぞかし面白いだろうと、寄席に興味が沸いてくる。

なぜ先の噺を気に入ったのかというところに話を戻すが、この話は「心霊」の類が広まった理由に最も近いという気がする。何かと話題のスピリチュアルとかね。

人ってのは、自分の眼で見たものは意外と簡単に信じてしまう。もともと信心深い者でなかろうと。そして恐れを抱くものに対し、それが非現実的なものであったとしてもまた、現実感を抱いてしまうわけだ。

「幽霊」だのって類をまったく信じちゃいないわけじゃあない。が、俺の考えだとこの長い間に認識されているにも拘らず解明されないなんてこたぁ無いだろうと。

もしも霊がいるならば、ひょうきんな幽霊が生前の心残りと称してテレビに出演し、落語や漫才を披露するなんてこともあって不思議じゃないわけだ。イタコを呼んで漫才やらせて出来るかつったら出来ねぇだろうし。

だがしかし。霊をまったく否定すれば愉しみが無いのもまた事実。落語にも漫談にも、霊の話は数多ある。怖い話にゃかかせないが、笑い話にも欠かせない。まぁ最近のスピリチュアル的ごたごたも、あんなもん俺にいわせりゃ妄信するほうが馬鹿だろってな笑い話である。

もちろん、騙す方が悪い。だが騙される方も心根にゃあ、ああいった心霊カウンセリングや占いなんてのも落語と同じく嗜むものだってことを覚えとくと良い。

まぁ、あえて違いを言うならば、サゲ(落ち)もなければ笑いも無い。バレたら本人あとが無い、と。

おあとがよろしいようで。
スポンサーサイト

時事ネタを斬る。いや、落とす。

今回は書籍のお話。
タイトルは「爆笑問題のザ・コラム」。

これは「秘密の爆笑大問題」という時事ネタを主に扱ったTVのバラエティ番組での人気コーナー、「コラム」の好評だったネタを収録したモノ。

このコラムというのは爆笑問題・太田光が毎回、番組の最後にその日に起きた過去の出来事やその日にまつわる話を題材に、数分にわたってトークを披露するというコーナー。

基本一人で喋るのだが、たまに相方・田中裕二のツッコミが入る。一部ではこれがウザイという批評もあったが、俺としては特に問題はなかった。というか太田のボケは基本、ツッコミが無いと成立しない物が多い為。

この本の内容は「太田のコラム」を抜粋し、収録してあるのだが、欄外には田中のツッコミも収録されている。まぁ解説に近い形だ。

これを読んで思うのは、よくもまぁこれだけの話を週一のペースで作れたなと。作家とか相方の手助けもあったのかもしれないが、太田独特の感性が見える分、やはり一人で作っている事を疑えなくなる。

俺は、こういう場合は作家などに頼るのもよしとしている。一人で考え出すのには限界があると考えているから。だが、一人で捻り出せる人物もいる。それは凄いことだと思う。

まぁ結構適当なコラムも多い。収録されている「文化」というタイトルの話などは、文化に一切触れず下ネタのみで構成されているといえる。そこも狙いなのだろうが、実際はネタ作りに苦しんだという風に見える。

「爆笑問題」というコンビについてはいずれ芸人考察のほうで触れてみたい。お笑い芸人としての独特の趣向を持ち合わせた彼らの人気はなかなかに好評だ。俺も嫌いではない。

お笑い芸人が本を出す、というのは最近ではちょっとしたブームになっている気がする。出せば、結構な確率で売れる。彼らには文才もあったのか。まぁゴーストライターが書き綴っている可能性も高いわけだが。

俺は、芸人なら文才あって然るべきだと考える。芸とは自己主張の手段。その手段に長けている彼らは、文才というより一種の表現力に長けているという見方も出来る。この芸人独特の表現というは、それ自体がすべからく芸なのである。

芸人にとって本を出すというのは芸の延長。なので作家気取りは望ましくないが、活字となって新たな笑いの感覚が養われるという事もある中、この流行にはいちる期待している。

話を戻すがこの「コラム」。活字になるとその巧妙さも際立つものなのだが、気付くこともある。
これコラムじゃなくて落語だな。

いや、俺の気付くのが遅かったのか。考えてみれば、TVでも落語めいていた。
というより、太田は漫才師というより落語家に近い。あの落語界の大御所・立川談志とも交流の深い彼ら。その影響であるともいえる芸風。

まぁとにかくこの「コラム」。
きれいに話を落とす所は、見習いたいものである。

巷にゃ危険な病気がいっぱいだ。

今回は書籍の話を。

「イン・ザ・プール」 作者は奥田英朗。

以前にも同じ作者でサウスバウンドという小説を紹介したが、今回のはもう少し初期の方の作品である。これは作者を知らない人でも、タイトルは知っている人が多いだろう。ドラマ化もされてたような気がするし、映画化もされている。

どういう話かというと、とある総合病院の神経科に棲む精神科医・伊良部一郎のもとに珍妙な心身症を患った人々(患者)が訪れる。それをまぁ治すわけでもなく、こちらもある意味病的な医者・伊良部の遊び相手になるはめになっちゃうという、そんな感じの話。

とにかく、患者の悩みが独特なのと、この医者のタチの悪さが笑いを誘う。

この医者、わがまま坊ちゃん育ちなのか、とにかく世の中を舐めてる。舐めきってるのが良く分かる。気に入らないライバル病院に石投げ込んで窓割ったり、区民プールに夜中に泳ぎたくて侵入を図ったり、元嫁相手に慰謝料問題で大ゲンカ、などなど。

患者に対する接し方も、テキトーでいて友達感覚。というか 患者=新しい友達 だと思ってる節が大いにある。

最初は患者もそんな伊良部を煙たがるのだが、なぜか最後は仲良くなって、病気もなんとなく良くなってる、みたいな。そんな不思議なまとまりが、この作者が持つある種の作風を物語る。

とにかく好きなのはこの伊良部が嫁相手に口癖のように吐く「クサレ売女(バイタ)」という台詞。この男には遠慮という言葉が似合わない。言いたい事も言わなくていい事も言ってしまう。

まぁつまり最近のストレス社会に生きる民衆にとっては、この男を見てるだけで治療になるって、そんな変わった医者なのかなと。

人気長寿漫画といえば

こちら葛飾区亀有公園前派出所をご存知だろうか。

作者  秋元 治

週間少年ジャンプで連載されており現在、158巻発売という記録を更新している長寿漫画だ。
この漫画には笑える話がかなりある。といっても俺も全巻持ってるわけじゃないけど。
そのうちで、かなり笑った話がある。

第55巻収録 髪は友だち!!!の巻

この話が実に面白い。特に、TVアニメ(あまり観た事ないが)や最近の掲載されている話では大人しい常識人としてのイメージが強くありがちな中川と麗子だが、序盤からこの辺りの巻数までだと両津並にタチが悪く、この二人が両津をからかって激怒させる事もしばしば。

この《髪は友だち!!!の巻》でも二人の悪ノリがひどい。オチは弱いが途中笑い過ぎて頭痛がしてきたくらいだ。この話を読んだらきっとこち亀にハマってしまうだろう。オススメだ。

話は変わるが笑うと頭痛や吐き気、腹痛を催すんだが、病院で見てもらったほうが良いかな。

南の島でバカンスじゃなくて自給自足

書籍の話。ちょっと前に読んだ作品だが「サウスバウンド」という小説について書く。
作者は奥田英朗。間違いそうだが読みは(おくだ ひでお)である。詳しく知っているわけでもないが、この作者の作品は個性的と言うか、過激というか、変な作品が多い。個人的にはコメディ小説家だと思ってる。

この「サウスバウンド」で特に際立つのは登場人物の面白さ。
特に気に入ったのが、オヤジ小学生の向井。チョイ天然の二郎(主人公)の妹。
そして、二郎の母ちゃん。
元過激派の父親のほうが注目されるが、この母親も過激だ。つか鬼。

まぁでも一番笑えるのはやっぱりこの二郎の父ちゃんか。名を一郎とそのまんま。
とにかく国家権力に噛み付くことこの上ない。もはや生き甲斐ってくらい楽しそうに反抗する。
二郎の学校の担任教師をオルグするわ。学校で暴れるわ。世間の不満の代弁者にはもってこいだ。こんな親父が都道府県に一人ずつくらいいりゃあ、手前勝手な政治に圧力かけることぐらいできそうなのになと思えてくる。

笑いのツボとしては、元過激派の親父が問題起こすところくらいしか無かった気もするが、全体的に楽しめる作品だ。

小説でゲラゲラ笑うことってあんまないんだよな実際。漫画ならまだしも。つか漫画の方がよく読むし、これからはそっちの話が多くなりそうだ。まぁまだ笑った小説ってのも色々あるんで、気が向いたらそれについても書こうかな。

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。